妻が救急車で運ばれました。
というか、私が救急車を呼びました。
救急車を呼んだのは人生初です。
小学生のときに救急車で運ばれたことは
ありましたが、その時は兄貴が救急車を
呼んだので、自分で119番に電話したのは
人生初でした。ちなみに消防車を呼んだこともありません。
午前中から妻が腹痛を訴え、うんうん唸ってはトイレに篭っていました。
子どもを産む時の感じとまったく同じで、なかなか出てこなくてつらい、
とのことでした。
ずっとうめいているので、
昼くらいになっていよいよ病院に行こうということになったのですが、
ご存知のとおり? 12時半くらいの時間帯はほとんどの医院が休診の時間帯で、近くの医院に電話してもどこも出てくれませんでした。
少し距離のある世田谷の病院であればいまからでも受け付けてくれそうだったのですが、妻が「車のなかで着くまでの時間、持つ気がしない」というのでやめました。
やっと午後の診察が13時45分に始まる医院を見つけたのはちょうど13時に
なったころ。
13時15分くらいに車の準備をして、出発しようかと思ったのですが、医院に着いてパーキングを探し、それから医院まで歩いて、そして順番を待って、というのは、妻が痛い、痛いと叫んでいる姿を目にすると現実的ではないな、と感じました。
一度は119番に電話して、救急車ではなく、受け入れてくれる病院を聞いたのですが、そうしたら、他の電話番号を案内され、そちらにかけてみても、今休診時間の医院しか教えてくれませんでした。
そこで再び、119番にかけて状況を伝えました。そうして
「そんなに急を要するわけではないので、サイレンを鳴らさないで来てもらえませんか?」と相談すると、
「救急車なのでそれはできません」
とあっさり断られました(笑)
そして20分くらい待ったでしょうか。
意外と「なかなか来ない」感はありました。
出迎えようと1階まで降りたのですが、なかなか来ないので
また部屋に戻りました。
マンション1階のエントランスからピンポンがあり、
出てみるとカメラに救急隊員さんの姿が映りました。
あ、サイレン鳴らさないで来てくれたんだ、と思いましたが、
風向きのせいか、サイレンが聞こえなかっただけかもしれません。
部屋で待っていると救急隊員さんが3人やってきました。
3人が部屋に入り、妻のベッドの脇で応急処置?というか診を
してくれます。とりあえず血圧を測る、ということでした。
それから妻を毛布に乗せて、救急車に運んでくれました。
それから救急車ないで搬送先の病院を探します。
ここでも結構時間がかかり、なかなか出発しないものだな、という印象がありました。
病院につき、私だけ別の、通常の入り口から入り、受付をしてください、
と指示されました。
その後、少し待つと、
妻の処置が終わったのでもう帰ってよいし、再診の必要もない、とのことでした。
つまり、詰まっていたものを出すことができたので、痛みもなくなり、これで
完了、ということでした。妻も晴れやかな表情でした。
そこから私と妻はタクシーで帰宅し、一件落着です(笑)。
まぁ大ごとにならなくてよかったし、救急車はありがたいなと感じました。
後になって考えてみると、このような極度の便秘につながったものは、
前日に食べた、まもなく賞味期限が切れる乾パンが原因だったのかも
しれません。
つまりその乾パンが、体内の水分をどんどん吸収して硬直してしまったのかも、と。
それはそれで、今後は賞味期限が迫っている乾パンは食べないほうがよいということ、そして災害時に乾パンを食べてしまうと、同じような事態が生じる恐れが
あるから、乾パンを妻に食べさせるのは怖いな、ということ。同じ乾パンを食べた息子と私は特に体調に変化は生じていないので。
そして、今回感じたことは、病院は、
つまり西洋医学病院は、完全に対処療法であり、
「対処」が終わったらそれで終わり、その症状が発生した根本原因を探ろう
という動きは1mmもないだけではなく、興味もないんだな、というのを改めて見た気がしました。
なんかそこらへんのヒアリングがあったり、なんでこういうことになったかについて興味くらい持ったほうが、全人的な医師としての深みを感じるのに、と感じちゃったりしました。
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